【MTG】スタンダードにおける弧3色は組めるか Part2【コラム】
2014年11月28日こんにちは。
今回は前回に引き続き、スタンダードにおける弧3色は組めるかを考えるというものです。
Part1から話が続いていますので、Part1をご覧になっていない方はそちらからご覧下さい。
http://soranojeanne.diarynote.jp/201411270057397470/
さて、Part1でお題として出したデッキリストのマナーベースを皆さんは考えてみましたでしょうか。念のため、そのリストを再掲しておきます。
【ジャンドPWs】
【私の考えたマナベース】
お題を出して終わり、としたのでは味気ないので、私の考えたマナベースを僭越ながら書いていこうと思います。私としては最善を尽くしたと思っていますが、まだまだ未熟なプレイヤーですので、これから話していくことには欠陥があるかもしれません。もしお気づきの点が御座いましたら、コメント欄にてご指摘頂ければと思います。
マナベースの構築にあたっては、Frank Karstenの記事を参考にしています。その翻訳をしておりますので、ご存じでない方は是非ご覧になってみて下さい。
http://ch.nicovideo.jp/jeanne/blomaga/ar640018
上記の記事に従って、マナベースに求められる主な条件・計算基礎を書いてみます。
《主な条件》
①各色のマナソース
緑:18。3マナ1GGの《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》がいるため。
黒:18。3マナ1BBの《英雄の破滅/Hero’s Downfall》があるため。
赤:17。4マナ2RRの《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》がいるため。
②タップインランドの枚数
マナクリーチャーを使うのであれば7枚まで。使わないのであれば12まで。
③合流点は2枚まで。
《計算基礎》
❶フェッチは4枚で各色マナソース3であるため、@0.75ソース
❷ダメージランド・合流点は1枚で各色マナソース1なので、@1ソース
❸神殿は4枚で各色マナソース5なので、@1.25ソース
➍《森の女人像/Sylvan Caryatid》は4枚で各色マナソース2-3なので、@0.5-@0.75。ここでは間をとって@0.625とする。
《私の考えたマナベース》
色々と考えてみましたが、条件①の各色のマナソースをしっかりと満たし、かつフェッチランドと基本土地の比のバランスが良いのはこれだけではないかと思います。計算して頂ければ分かると思いますが、緑18・黒18・赤17がしっかりと確保されています。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら100点満点のマナベースとは言えません。確かに上記の条件自体は満たせているのですが、問題点として、
❶《山/Mountain》が多い。
両方のフェッチが《山/Mountain》を持ってこられるとは言え、《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》の能力を踏まえると、緑も黒も生まない土地はできるだけ避けたいところであって、できることならば2枚ぐらいにすべきだと思います。
❷《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》がない。
こちらの方が問題ですね。なぜ入っていないかというと、条件を考えると枠がパンパンであり、どうあがいても入りきらないのです。《マナの合流点/Mana Confluence》があることもあり、絶対に欲しいカードでもあります。
というわけで・・・問題提起しておきながら100%納得のいくものはできませんでした。ですが、ぎりぎり許せる範囲内だとは思います。実際にこのリストを回してみましたが、思ったよりは遥かにマシだったと感じました。
【前提を変えて】
ここまではReid DukeのサンプルリストとKarstenのマナベース理論を絶対のものとして考えてきましたが、少し逸脱して考えてみます。何故かと言うと、あくまで目的は「スタンダードで弧3色が組めるか」であるからです。
まず変えていきたいのはデッキリストの方です。1つ目は、《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》。これはそもそもデッキに噛み合っていませんし、上記の問題点❶の発端でもあります。デッキの方向性としては除去を入れても良いと思います。2つ目は土地の枚数です。実際に回してみて・・・と言いましたが、土地が詰まることが多く(問題点❸)、25枚目の土地を入れても良いと感じました。ここに《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を入れれば、問題点❷も緩和されます。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》も入れたようなマナクリーチャー大量に入ったデッキというわけでもありませんので、《森の女人像/Sylvan Caryatid》があるとはいえ、25枚でも良いと考えています。
次に変えたいのはマナベースの方です。実際に回して最も嫌だったのが《マナの合流点/Mana Confluence》の重ね引きです(問題点❹)。このジャンドPWsというデッキはミッドレンジであり、長期戦にも耐える力がありますから、自らゲームの決着を早めてしまうようなことは避けたいところです。そこで、《マナの合流点/Mana Confluence》を1枚に抑えたいと考えました。そうすると問題となるのは、条件①マナソースであり、マナ基盤を安定させていたカードが抜けてしまうため、何らかの対応が必要になります。そして考えたのが・・・
《問題点❷アーボーグの不在と❸マナスクリューへの対応》
25枚目の土地である《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を入れました。
《問題点❹:合流点の重ね引きへの対応》
《マナの合流点/Mana Confluence》を減らし、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》も入れたため、さらに改善。合流点を抜くことによるマナ基盤の不安定化は、3枚目の《奔放の神殿/Temple of Abandon》と《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》で補っています。
《問題点❶《山/Mountain》の多さ》
これに関してはこのままでいいと考えています。理由としては、①《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》を抜いたこと、②そもそも赤マナソースはダメランが使えず、フェッチへの依存度が他の色に比べて高いため、ある程度《山/Mountain》が増えるのは避けられない、と考えたためです。
Reid Dukeのリストも、Karstenのタップインランドの枚数のルールも破ってしまいましたが、最初に書いたマナベースよりもこちらの方が良いと考えています。
【まとめ】
現在のスタンダードにおいて弧3色を組むことは「可能」だと思います。ただし条件付きです。その成立条件というのは、
①《森の女人像/Sylvan Caryatid》が使えるデッキであること
or
②神殿を10枚以上使った場合に起こり得るテンポ損を取り返せるデッキであること
①に関してはこのジャンドPWsの例でお分かり頂けると思いますが、②については少し触れておきましょう。まずはこちらのデッキリストをご覧ください。
【エスパーコントロール】 Shaheen Soorani SCGオープン2位
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76595
コテコテの弧3色のデッキですが、見事2位に輝いています。計算してみると、Karstenのマナ理論からすればマナソースが不十分なのですが(青16.5、黒17、白14.5)、注目すべきは神殿を12枚使った弧3色で結果を残したということです。このデッキは神殿を12枚も採っていますが、それに伴うテンポ損を《対立の終結/ End Hostilities》で補っているのでしょう。これが上記の弧3色成立条件の②の例としてピッタリだと思います。
このように弧3色は条件を満たせば組めるのですが、「組める」だけであって「強い」かどうかは別です。というのも、タルキールには《包囲サイ/Siege Rhino》や《軍族の解体者/Butcher of the Horde》などの強力な多色カードが多くありますが、そのほとんどが楔3色のカードであり、弧3色を組むということはそれらのプレミアムカードを使わないということになります。つまり弧3色で勝つためには、このような強力な楔3色を使うデッキたちを打ち負かすだけのデッキパワーが必要となるのです。
よって最終的な結論としては、「成立条件を満たし、楔3色と勝負できるデッキパワーがあるのであれば、弧3色もデッキ選択の選択肢に入れるべき」となります。
ちなみにこのジャンドPWsは少し使ってみようかと思っています。マナベースを見るためだけに回し始めたのですが、思いの外に気に入ってしまいました。もちろんリスト自体は修正が必要だと思います。
【おわりに】
いかがでしたでしょうか。今回の記事は少し長くなってしまいましたが、皆さんに「お、弧3色もありなのかな?」と少しでも思って頂けたら嬉しい限りです。確かに今のスタンダードは様々なデッキが結果を残していますが、弧3色は数えるほどしかいません。是非弧3色もデッキ選択の一つとして考えてみて下さい。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。また次回お会いしましょう。
今回は前回に引き続き、スタンダードにおける弧3色は組めるかを考えるというものです。
Part1から話が続いていますので、Part1をご覧になっていない方はそちらからご覧下さい。
http://soranojeanne.diarynote.jp/201411270057397470/
さて、Part1でお題として出したデッキリストのマナーベースを皆さんは考えてみましたでしょうか。念のため、そのリストを再掲しておきます。
【ジャンドPWs】
【クリーチャー 11枚】
4*《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》
4*《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
2*《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
1*《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
【ノンクリーチャースペル 21枚】
3*《思考囲い/Thoughtseize》
2*《火口の爪/Crater’s Claws》
3*《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4*《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
3*《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》
2*《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》
3*《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》
1*《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
【マナクリーチャーを含めた残りスロット 28枚】
【私の考えたマナベース】
お題を出して終わり、としたのでは味気ないので、私の考えたマナベースを僭越ながら書いていこうと思います。私としては最善を尽くしたと思っていますが、まだまだ未熟なプレイヤーですので、これから話していくことには欠陥があるかもしれません。もしお気づきの点が御座いましたら、コメント欄にてご指摘頂ければと思います。
マナベースの構築にあたっては、Frank Karstenの記事を参考にしています。その翻訳をしておりますので、ご存じでない方は是非ご覧になってみて下さい。
http://ch.nicovideo.jp/jeanne/blomaga/ar640018
上記の記事に従って、マナベースに求められる主な条件・計算基礎を書いてみます。
《主な条件》
①各色のマナソース
緑:18。3マナ1GGの《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》がいるため。
黒:18。3マナ1BBの《英雄の破滅/Hero’s Downfall》があるため。
赤:17。4マナ2RRの《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》がいるため。
②タップインランドの枚数
マナクリーチャーを使うのであれば7枚まで。使わないのであれば12まで。
③合流点は2枚まで。
《計算基礎》
❶フェッチは4枚で各色マナソース3であるため、@0.75ソース
❷ダメージランド・合流点は1枚で各色マナソース1なので、@1ソース
❸神殿は4枚で各色マナソース5なので、@1.25ソース
➍《森の女人像/Sylvan Caryatid》は4枚で各色マナソース2-3なので、@0.5-@0.75。ここでは間をとって@0.625とする。
《私の考えたマナベース》
4*《森の女人像/Sylvan Caryatid》
3*《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3*《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4*《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2*《奔放の神殿/Temple of Abandon》
2*《悪意の神殿/Temple of Malice》
3*《疾病の神殿/Temple of Malady》
1*《森/Forest》
1*《沼/Swamp》
3*《山/Mountain》
色々と考えてみましたが、条件①の各色のマナソースをしっかりと満たし、かつフェッチランドと基本土地の比のバランスが良いのはこれだけではないかと思います。計算して頂ければ分かると思いますが、緑18・黒18・赤17がしっかりと確保されています。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら100点満点のマナベースとは言えません。確かに上記の条件自体は満たせているのですが、問題点として、
❶《山/Mountain》が多い。
両方のフェッチが《山/Mountain》を持ってこられるとは言え、《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》の能力を踏まえると、緑も黒も生まない土地はできるだけ避けたいところであって、できることならば2枚ぐらいにすべきだと思います。
❷《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》がない。
こちらの方が問題ですね。なぜ入っていないかというと、条件を考えると枠がパンパンであり、どうあがいても入りきらないのです。《マナの合流点/Mana Confluence》があることもあり、絶対に欲しいカードでもあります。
というわけで・・・問題提起しておきながら100%納得のいくものはできませんでした。ですが、ぎりぎり許せる範囲内だとは思います。実際にこのリストを回してみましたが、思ったよりは遥かにマシだったと感じました。
【前提を変えて】
ここまではReid DukeのサンプルリストとKarstenのマナベース理論を絶対のものとして考えてきましたが、少し逸脱して考えてみます。何故かと言うと、あくまで目的は「スタンダードで弧3色が組めるか」であるからです。
まず変えていきたいのはデッキリストの方です。1つ目は、《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》。これはそもそもデッキに噛み合っていませんし、上記の問題点❶の発端でもあります。デッキの方向性としては除去を入れても良いと思います。2つ目は土地の枚数です。実際に回してみて・・・と言いましたが、土地が詰まることが多く(問題点❸)、25枚目の土地を入れても良いと感じました。ここに《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を入れれば、問題点❷も緩和されます。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》も入れたようなマナクリーチャー大量に入ったデッキというわけでもありませんので、《森の女人像/Sylvan Caryatid》があるとはいえ、25枚でも良いと考えています。
次に変えたいのはマナベースの方です。実際に回して最も嫌だったのが《マナの合流点/Mana Confluence》の重ね引きです(問題点❹)。このジャンドPWsというデッキはミッドレンジであり、長期戦にも耐える力がありますから、自らゲームの決着を早めてしまうようなことは避けたいところです。そこで、《マナの合流点/Mana Confluence》を1枚に抑えたいと考えました。そうすると問題となるのは、条件①マナソースであり、マナ基盤を安定させていたカードが抜けてしまうため、何らかの対応が必要になります。そして考えたのが・・・
4*《森の女人像/Sylvan Caryatid》
3*《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3*《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3*《奔放の神殿/Temple of Abandon》
2*《悪意の神殿/Temple of Malice》
3*《疾病の神殿/Temple of Malady》
1*《マナの合流点/Mana Confluence》
1*《森/Forest》
1*《沼/Swamp》
3*《山/Mountain》
1*《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《問題点❷アーボーグの不在と❸マナスクリューへの対応》
25枚目の土地である《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を入れました。
《問題点❹:合流点の重ね引きへの対応》
《マナの合流点/Mana Confluence》を減らし、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》も入れたため、さらに改善。合流点を抜くことによるマナ基盤の不安定化は、3枚目の《奔放の神殿/Temple of Abandon》と《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》で補っています。
《問題点❶《山/Mountain》の多さ》
これに関してはこのままでいいと考えています。理由としては、①《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》を抜いたこと、②そもそも赤マナソースはダメランが使えず、フェッチへの依存度が他の色に比べて高いため、ある程度《山/Mountain》が増えるのは避けられない、と考えたためです。
Reid Dukeのリストも、Karstenのタップインランドの枚数のルールも破ってしまいましたが、最初に書いたマナベースよりもこちらの方が良いと考えています。
【まとめ】
現在のスタンダードにおいて弧3色を組むことは「可能」だと思います。ただし条件付きです。その成立条件というのは、
①《森の女人像/Sylvan Caryatid》が使えるデッキであること
or
②神殿を10枚以上使った場合に起こり得るテンポ損を取り返せるデッキであること
①に関してはこのジャンドPWsの例でお分かり頂けると思いますが、②については少し触れておきましょう。まずはこちらのデッキリストをご覧ください。
【エスパーコントロール】 Shaheen Soorani SCGオープン2位
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76595
【ノンクリーチャースペル】
3*《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》
3*《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
2*《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
2*《胆汁病/Bile Blight》
4*《時を越えた探索/Dig Through Time》
4*《解消/Dissolve》
4*《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1*《完全なる終わり/Utter End》
2*《蔑み/Despise》
4*《対立の終結/ End Hostilities》
4*《思考囲い/Thoughtseize》
1*《宝船の巡航/Treasure Cruise》
【土地】
2*《島/Island》
2*《平地/Plains》
2*《沼/Swamp》
1*《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2*《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4*《汚染された三角州/Polluted Delta》
4*《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
4*《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
4*《静寂の神殿/Temple of Silence》
1*《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
コテコテの弧3色のデッキですが、見事2位に輝いています。計算してみると、Karstenのマナ理論からすればマナソースが不十分なのですが(青16.5、黒17、白14.5)、注目すべきは神殿を12枚使った弧3色で結果を残したということです。このデッキは神殿を12枚も採っていますが、それに伴うテンポ損を《対立の終結/ End Hostilities》で補っているのでしょう。これが上記の弧3色成立条件の②の例としてピッタリだと思います。
このように弧3色は条件を満たせば組めるのですが、「組める」だけであって「強い」かどうかは別です。というのも、タルキールには《包囲サイ/Siege Rhino》や《軍族の解体者/Butcher of the Horde》などの強力な多色カードが多くありますが、そのほとんどが楔3色のカードであり、弧3色を組むということはそれらのプレミアムカードを使わないということになります。つまり弧3色で勝つためには、このような強力な楔3色を使うデッキたちを打ち負かすだけのデッキパワーが必要となるのです。
よって最終的な結論としては、「成立条件を満たし、楔3色と勝負できるデッキパワーがあるのであれば、弧3色もデッキ選択の選択肢に入れるべき」となります。
ちなみにこのジャンドPWsは少し使ってみようかと思っています。マナベースを見るためだけに回し始めたのですが、思いの外に気に入ってしまいました。もちろんリスト自体は修正が必要だと思います。
【おわりに】
いかがでしたでしょうか。今回の記事は少し長くなってしまいましたが、皆さんに「お、弧3色もありなのかな?」と少しでも思って頂けたら嬉しい限りです。確かに今のスタンダードは様々なデッキが結果を残していますが、弧3色は数えるほどしかいません。是非弧3色もデッキ選択の一つとして考えてみて下さい。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。また次回お会いしましょう。
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