【MTG】もしPTタルキールをスタンダードだけでやっていたら・・・?【コラム】
この記事の趣旨はタイトルの通り「PTタルキールをスタンダードだけでやっていたらどういう結果になっていたか」というものです。


なぜこのようなことをするかというと、PTというのはスタンダード+ドラフトの混合フォーマットであり、両者の結果を合わせてトップ8を決めているため、「トップ8に入賞したスタンダードのデッキが、会場全体の上から8つのデッキ」とは限りません。ドラフトで全勝すれば、スタンダードである程度コケてもいいわけです。


そこで、スタンダードだけの結果を抽出し、実際のトップ8との差異を見てみましょう、ということです。公式側でもこの試みをTOP STANDARD DECKSという形でやっているのですが、マッチポイントが21P以上のデッキをリストアップしているだけであって、順位づけはしておらず、実際にどれが一番強かったデッキなのかがわかりません。

※TOP STANDARD DECKS
(A-N)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptktk/top-standard-decks-n-2014-10-12

(O-Z)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptktk/top-standard-decks-o-z-2014-10-12



ですから、ここに載っているリストを更に順位づけしてやる作業が必要になります。
Frank Karstenがそれをやって下さったので、その表の一部を上の方に掲載しました。
http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-standard-at-pro-tour-khans-of-tarkir/


☆を付けたプレイヤーはトップ8に入った方々です。おそらくこの表はオポを考慮していないと思いますが、重要なのは・・・

①トップ8に入賞したプレイヤーが上から8つに揃い踏みしているわけではない。

②優勝したAriも23Pなので、スタンダードだけであればトップ8には入っていない。

③トップ8に入ったSHAUN MCLARENとTHIAGO SAPORITO、LEE SHI TIANは、表にも入っていない。

④トップ8に入りうるのは24Pまでだが、その中で最も多いアーキタイプはジェスカイ・テンポである。

⑤そして最も重要であろうことは、25Pを獲得して「スタンダードだけPT」で優勝したのはBen Stark。


その最強のリストがこちら。

【ジェスカイテンポ】 By Ben Stark

【クリーチャー】
4*《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
4*《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
4*《道の探求者/Seeker of the Way》

【ノンクリーチャースペル】
2*《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》
4*《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
4*《かき立てる炎/Stoke the Flames》
4*《マグマの噴流/Magma Jet》
4*《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3*《時を越えた探索/Dig Through Time》
3*《無効化/Nullify》

【土地】
4*《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4*《神秘の僧院/Mystic Monastery》
2*《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
2*《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
1*《マナの合流点/Mana Confluence》
2*《平地/Plains》
2*《島/Island》
1*《山/Mountain》
4*《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
2*《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》

【サイドボード】
2*《否認/Negate》
2*《消去/Erase》
2*《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
4*《停止の場/Suspension Field》
3*《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
2*《無効/Annul》


最も目を引くのが《無効化/Nullify》でしょうか。オーラは環境にほとんどありませんから、クリーチャー専用カウンターとして入っていると思うのですが、おそらく《包囲サイ/Siege Rhino》などをターゲットにしているのではないかと思います。決勝戦を見ての通り、ジェスカイ対アブザンでキーとなるカードの1つであるのは間違いなく《包囲サイ/Siege Rhino》でしょう。それをBenは見越していたのであれば、さすがとしか言いようがありません。納得の1位ですね。


今回の記事の内容はここまでとなります。Ariが優勝したからと言って、アブザンが最強ということではない、ということを認識して頂ければ幸いです。

それではまた次回お会いしましょう。


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