今回は、BlackborderよりAdam Koska氏によるPTレポート記事から一部を抜粋して翻訳します。

彼はジェスカイテンポをPTに持ち込んだのですが、彼独自のカード選択があったようで、その箇所が興味深かったため、皆さんに紹介しようと思います。
                        
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【ジェスカイテンポ】

【クリーチャー】
4*《道の探求者/Seeker of the Way》
4*《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
4*《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
3*《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》
2*《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

【ノンクリーチャースペル】
4*《マグマの噴流/Magma Jet》
4*《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4*《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
4*《かき立てる炎/Stoke the Flames》
3*《払拭の光/Banishing Light》

【土地】
4*《神秘の僧院/Mystic Monastery》
3*《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3*《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
3*《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
3*《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
2*《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
3*《山/Mountain》
2*《島/Island》
1*《平地/Plains》



私のデッキリストの最大の特徴は《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》ではなく、《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》をメインデッキに入れていることだろう。私はこの選択が非常に気に入っている。


このデッキの最大の利点の1つは、大半のクリーチャーが飛行を備えているということだ。このフォーマットでは、サイズの大きい緑の生物が地上を固めてしまうことが多いため、飛行という能力が環境に非常にマッチしている。確かに《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》は強力なカードではあるのだが、簡単にブロック・除去されてしまうため、このデッキには噛み合っていない。あまり良くない手札をキープしたり、マナ事故を起こしている相手を咎めることはできるのだが、誰しもが《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》の存在を意識しているし、対策を練っていないプレイヤーが多いとは思えないのだ。

それに対し、《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》はこのデッキにピッタリだ。飛行を備えているため、他の飛行持ち生物と上から殴ることができる。瞬速能力もあるのだが、これも非常に重要となっている。というのも、相手の除去をケアしながらも、マナを効率よく使いたいことが多いためだ。

例えば、《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider》の両方を手札に握っていて、相手が《英雄の破滅/Hero’s Downfall》や《稲妻の一撃/Lightning Strike》のマナを浮かせている場合、ターンを返して、相手のエンド時に《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》をキャスト、返しのターンに《カマキリの乗り手/Mantis Rider》を出し、相手がマナを浮かせていても1体しか除去できない、という状況を生み出したいはずだ。なぜこれが重要になってくるかというと、このデッキには大量のバーンスペルが採用されていて、生物で数点でも削っておくことさえできれば、バーンで焼き切れることも多いからだ。その1点1点が重要なのである。

《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》の最大の魅力は、緑系のデッキに対してパフォーマンスに優れているということだ。アブザン相手には、《包囲サイ/Siege Rhino》や《風番いのロック/Wingmate Roc》の効果を封じてくれる。この2枚は非常にやっかいであり、その意味において《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》は大きな仕事をこなしてくれる。緑信心相手には、《ナイレアの信奉者/Nylea’s Disciple》・《再利用の賢者/Reclaimation Sage》・《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》・《破滅喚起の巨人/Doomwake Giant》を封じてくれる。緑のデッキは大抵の場合はライフゲインでジェスカイテンポに対抗してくるため、特に《ナイレアの信奉者/Nylea’s Disciple》を封じることができるのが大きい。PTの構築5ラウンドでも、CIP能力を何度か防いでくれたため、総じてこのグリフは非常に好印象だった。

《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》も独自のカード選択であり、これも気に入っている。回避能力で殴るプランに合致している上、除去もし辛く、大量のダメージを叩きこんでくれるのだ。

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【おわりに】
短い翻訳でしたが、いかがだったでしょうか。個人的にこの「ラブルマスター<グリフ」の理論は目から鱗で、なるほどなぁ・・・と思いました。PTはアブザンが優勝し、ジェスカイに対して《包囲サイ/Siege Rhino》があまりにも強力であることが証明されてしまったため、今後のアブザン人気も考えるとグリフは必須になるかもしれませんね。

今回はここまでとなります。ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。ご意見・ご要望等がございましたら、コメントして頂ければと思います。

それではまた!




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